まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

予定外の3本立て

インターホンの音で目が覚めた。リビングではなく玄関で鳴っている。すぐには身体を動かせずにいたら、「水道メーターの交換に来ましたー。作業を開始しまーす」と元気な声がして、続いてグゴゴゴ、と作業の音がし始め、それがちょうど寝室の窓越しすぐの場所だったからもう寝ていられずに、起床。

せっかく起きたので、早くからオペラ鑑賞。10日前に観た「魔弾の射手」のさらに4年前の公演が配信されるはずだったのに、なぜか10日前の配信とまったく同じ内容に差し替えられていた。でもこの作品自体が初めてだったし、猟師を作曲家に置き換えた演出なので歌詞と食い違う部分も多く、細かいところまでよく分からないうちに終わってしまった感があるので、もう一度、観ることにした。一応、理解はできたような。

今日のウィーン国立歌劇場はこれだけで、昨日の「ジークフリート」に続く「神々の黄昏」は明日でも視聴できるはずだから、と思いつつ念のため確認したら、「ジークフリート」は3日間視聴できたのに、なぜか「神々の黄昏」のほうは1日だけ。無料配信がスタートしたばかりの頃に配信されたのが2019年1月の公演で、今回の配信は2017年6月。ハーゲン、アルベリヒ、ワルトラウトの3役は2回とも同じ配役だけど。メインのジークフリートブリュンヒルデが新顔で、特にこれまでウィーン版のジークフリートはいつもステファン・グールドだったから、今回ステファン・フィンケに代わり、印象が様変わり。スラリとしていて優しげで、怪力の英雄には見えないんだけど、すぐに相手を信じてしまう人の良さは垣間見えたかな。ペトラ・ラングのブリュンヒルデは執念深そうな凄みがあった。

この4部作のタイトルが「ニーベルングの指環」であることの意味がよく分かるのがこの「神々の黄昏」。ウィーン版を通して2回分、観たからしばらくお腹いっぱいだけど、しばらくしたらMET版も観直してみたい。

もう十分にオペラを堪能したというのに、またしても Twitter で、METが1986年の「ローエングリン」を配信していることを知り、配信期間が明日の早朝までなので、もうすっかり遅い時間だったけど観始めてしまう。ヘッドホンをすると耳鳴りが悪化しそうだから、音量を絞って鑑賞。

変わった演出で何度か観たあと、今年1月に配信されたウィーン版が初めてのオーソドックスな公演だった。それが今回のMET版は、オーソドックスな上に古風で壮麗。画質はそれほどクリアじゃないんだけど、そんなこと気にならないぐらいに入り込んでしまった。エルザを演じたエヴァ・マルトンを除き、タイトルロールのペーター・ホフマン、ヘンリー王のジョン・マカーディ、テルラムントのレイフ・ロア、オルトルートのレオニー・リザネクはいずれも故人。エルザの衣装が素敵だったなぁ。

そんなわけで、まったく予定外の3本立て。合計時間はほぼ半日にも及ぶんだけど、それだけ観続けていても疲れたり飽きたり眠くなったりということがないんだから、オペラの魅力って、すごいわぁ。とはいえ、観ながら手を動かしていたので、ニャンドゥティが第2段階まで終了。

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2色めも同じように花びらにして10弁にしてもよかったんだけど、ちょっとつまらないかなぁ、という気がして、形を変えてみた。どうかしらねぇ。