昨日かなり寝すぎてしまったせいで、当然と言えば当然なんだけどなかなか寝付けず、午前6時を回ってもお目々パッチリ。どうにも眠れそうにないので起きてしまった。体内時計が狂いっぱなし? よくないわー。
朝の珈琲をゆっくり楽しんだ後、整経の準備。昨日、これまでに織った作品のファイルを整理した結果、網代織りが気になりつつも今まで一度もやっていないことが分かり、前回のブーケ織りのときにブルーの濃淡と迷った末に選ばなかったほうのエンジと白の2色でやってみることにした。必要な道具をすべてそろえ、小さい木の机をパソコンの真ん前に据え、整経をしながらウィーン国立歌劇場の「パルジファル」3回めの配信を観る。
2回めと同じで、医療施設と脳の模型が出てくる演出。ネットで調べてみたら、あの演出の意図は「パルジファル療法」であり、脳の模型が徐々に大きくなっていくのは、「清く愚かな者」であったパルジファルの意識・認識・知識の成長を表していると。理解できなくもないけど、そのために多くのものを犠牲にしているような。
前回はアムフォルタスが弱々しい病人のようだったのに対し、トーマス・ヨハネス・マイヤーが演じる今回のアムフォルタスは、病衣で頭に包帯なのは前回と同じだけれど、病人ではなく、傷を負った英雄らしい力強さがあった。クンドリは、ニーナ・シュテンメからエレーナ・ツィトコーワに替わり、若く美しいのだけれど、クンドリが抱える闇や苦悩、妖しい魅力がちょっと足りないかな。今回はなんといってもグルネマンツのルネ・パーペ!
長い作品なので、観終わるまでに整経が終わるはずだったんだけど、経糸を測る段階で白とエンジの2本取りにしたせいか本数の計算を間違えてしまい、これでは足りない、と倍にしようとして、いやいや、もとの本数でいいんだ、と気づき、結果的に余分になってしまった2色の糸をそれぞれ別の杼に巻き取る間にからんでしまい、それをほどくのに時間がかかりすぎ、ようやくほどき終わったところでカーテンコール。
そのあと斎藤さんの OTTAVA Andante を聴きながら整経の続き。66本×2色で計132本の経糸をプラ筬の中央に配置するため、どの溝からスタートすればいいかをちゃんと計算したつもりだったんだけど、もう7割ぐらいまで筬に通し終えたところで左に寄りすぎていることが分かり、ぜーんぶ抜いてまた入れ直し。やぁねぇ。
そんなわけで、かなりのタイムロスになってしまったのだけれど、整経さえ終わればあとはスムーズで、ちゃんと網代模様になってる (^^)
明日はいつもどおり早起きをして酵素風呂…のはずだったんだけど、午後に電話がかかってきて、やはり緊急事態宣言が解除されるまで休業することになったと。そうかぁ。これでとうとう、外出の予定は何もなくなってしまったわー。残念だけど、仕方がない。自宅で免疫力アップに努めよう。