まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

手織り ゴールイン

昨日のオンラインヨガで頑張りすぎた右の脇腹に軽い筋肉痛。なると思ったー。

ウィーン国立歌劇場の配信29作め…かな? バレエ公演はパスしたりしているから、何作めかに意味はないんだけども。

今回の配信はワーグナーの「パルジファル」の2回め。3日前に配信されたばかりの1回めは2015年4月の舞台で、今回は2017年4月。アルヴィス・ヘルマニスの演出は前回と大きく違い、装飾的で豪華な舞台装置は医療施設のような構造で、WAGNER SPITAL と書かれているのは「ワーグナー病院」を意味するらしい。グルネマンツもクリングゾルも医者の設定なのか白衣を着ていて、クンドリはベッド付きの白い金網の箱に閉じ込められている。また、最初は机の上にあった白い脳の模型が徐々に大きくなって登場し、クリスタルの聖杯までもが同じ形をしている。アムフォルタスは聖槍で右の脇腹を刺されたと歌詞にあり、前回は右の肩から脇腹にかけて巻かれた包帯が血まみれで、まさに傷ついた英雄という雰囲気だったのに、今回は病衣を着せられている身体には傷がなく、頭に包帯が巻かれ、左右の耳のすぐ上あたりに血が滲んでいる。聖槍が脳を貫通した? だとしたらいくらなんでも即死するんじゃ…と雑念がよぎる。前回はキャバレーのようだったクリングゾルの魔の城で、パルジファルを誘惑しようとする女達が真紅のボディコンワンピで悩殺的だったのに対し、今回は魔の城も同じ医療施設の装置そのままで、女達は看護師を思わせる純白の衣装にそろって金髪という姿で、ずらりと並んだベッドから立ち上がってくる。クンドリも、パルジファルに迫る場面で、前回は白いスリップのような薄い衣装だったのが今回はまるで中東あたりの王族を思わせるような黄金に光る豪華な衣装。さらにさらに、前回はパルジファルスターウォーズに出てくるような光の剣として表現される聖槍をアムフォルタスの傷に当てて癒やす場面がとても印象的だったのに、今回は異様なまでに大きな脳の傍らでパルジファルが聖槍を持って佇んでいるだけで、アムフォルタスは聖槍で癒やされることなく死んでいったように見える。クンドリの昇天もなく、人混みの中を後方に歩いて姿が消えるだけ。医療施設という設定はギリギリ受け入れられるとしても、脳の模型はやっぱり違和感しかなかったなぁ。

演出はともかく壮大な音楽と歌唱の素晴らしさは言うまでもない。METでもおなじみのクワンチュル・ユンのグルネマンツにニーナ・シュテンメのクンドリ。クリストファー・ヴェントリスのパルジファルは若々しく、「清く愚かな若者」という役の印象により近い。

近々、同じヘルマニス演出の別の公演が配信される予定。また同じように脳の模型が出てくるのかなぁ。

観ながら手織りの続きを進め、経糸のギリギリ最後まで織り終えた。

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少しでも長くしたかったのでギリギリまで織った結果、濃淡の緯糸でできる横縞の幅が狭い部分で終わることになってしまい、最後はどうにか濃いほうの糸を5往復分、入れたんだけど、織り機からはずしてみたら、織り始めには同じ濃いほうの糸が10往復分、入っていた。メモしておくか、または巻き取った織地をほどいてでも確認すべきだったなぁ。大失敗。

すでに経糸を切ったあとなのでどうしようもなく、両端の経糸をまず3本ずつ房に結び、さらに房4つずつ四つ編みにしてから、湯通しをして陰干し。

手織教室の会場になっている施設から連絡があり、利用停止期間が延長されて4月の2回めも中止になってしまったので、もうひとつぐらい何か織ろうかしらねぇ。