まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

オペラのはしご

朝イチでクライアントから、文字数不足についての質問メールに対してひとまずそのままでOKとの返信が来たので、英訳のファイルを送信。今後また追加があるかどうかは半々とのこと。どちみちクライアント側の在宅勤務が解除されるまで会計手続ができないので、追加の有無がハッキリするまで請求も保留。

午後にWOWOWでメトロポリタン・オペラのライブビューイング「ワルキューレ」の放送があり、東劇で観てはいるものの、録画しつつ鑑賞。先月下旬に観たウィーン国立歌劇場の「ワルキューレ」と観比べるのが楽しい。優劣ではなく、それぞれの個性なのよねぇ。縦長の板を何枚も組み合わせたルパージュ演出による大掛かりな装置が様々に表情を変え、特に戦乙女たちの騎行の場面では板のひとつひとつが大きく動き、いかにも空中を馬が駆けているかのようで、壮観。

18時からウィーン国立歌劇場の新しい配信がスタート。ワーグナーがまだ20歳の時に作ったオペラ「妖精」の子供向けバージョン。オリジナルは3幕からなり3時間近くかかるところを50分足らずに凝縮している。字幕表示がなく、オリジナルも観たことがないので事前にあらすじと対訳で予習。その甲斐あって、ドイツ語の歌詞がほとんど分からなくても、人間の王子に恋をした妖精が布のようなもので全身を隠すのが呪いで石になったことを表しているのだと分かった。王子の歌で呪いが解けてハッピーエンド。

妖精を水の精に置き換えれば、人魚姫をもとにした「ルサルカ」に似ているし、妖精が冒頭、鹿の姿で現れるのと、呪いで石になってしまうという2点は「影のない女」と同じ。名前を尋ねてはいけないという禁止を破ったことで呪いが発動してしまうのは「ローエングリン」に通じる。短い作品ながら、のちの作品につながる様々なエッセンスがつまっているのが分かる。面白いなぁ。

2つのオペラを観ながらチクチクして、テープの部分が終わった。

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あともうひとがんばり。