悲しい知らせが届いたばかりだというのに、すでに配信がスタートしているウィーン国立歌劇場の「ローエングリン」を視聴できる時間が今夜しかなくて。
タイトルロールのローエングリンを演じるのは、メトロポリタン・オペラでもおなじみのピョートル・ベチャワ。去年のバイロイト音楽祭でも同じ役を演じていたけれど、そのときは聖杯に仕える騎士であるローエングリンがなぜか電気技師という風変わりな演出だったし、新国立劇場で観たローエングリンもデジタル時計が出てきたりして、オリジナルとはかけ離れていた。それが今回のプロダクションはとてもオーソドックスだったので、頭の中にクエスチョンマークが浮かぶことなく作品世界に没頭することができ、この作品の本来の魅力をようやく理解できたような気がした。
指揮をするはずだったゲルギエフが飛行機の遅延で間に合わなかったそうで、急遽代役したミヒャエル・ギュトラーに客席から大喝采。コーネリアス・ベスコウのエルザ、エギルス・シリンスのテルラムント、リンダ・ワトソンのオルトルートにアイン・アンガーのハインリヒ国王。それぞれに適役で、魅力的。
夢に現れた騎士と現実世界で再会したエルザは、騎士に窮地を救われ、騎士の名前や素性を決して知ろうとしないことを誓って結婚する。ところが、テルラムントやオルトルートに唆され、不安にかられて誓いを破ってしまい、それが騎士との別れにつながってしまう。唆した二人も悪いけど、夫となった人の名前も素性も分からないなんて、どうしたって不安になるよねぇ。
ローエングリンとは全然関係ないけど、お風呂上がりやコーヒータイムのおともに、1つ2つとつまんでいるのがシャトレーゼの乳酸菌のアイス。20個入りで220円! 冷凍庫にこれがあると安心 (^^)