まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

ミニタペストリー

酵素風呂タリーズからの帰宅後、林田さんの OTTAVA Salone 先週分をオンデマンドで聴き、さらにそのあと今週分をリアルタイムで聴く。江戸川乱歩の短編「防空壕」の朗読が面白かった!

そのあとは「凪のお暇」。たしかに、凪と慎二のお互いの家族の問題が暴露され、胸が痛む展開。家族って厄介なこともあるよね。私みたいに失くしてしまうと、その厄介ささえ愛おしく思えたりもするけども。

さらにそのあと、OTTAVA.TV で夕べから配信がスタートしているヴェルディの「ドン・カルロ」を観る。史実をもとにした作品で、史実では、スペイン国王フィリポ2世が22歳のとき、3度めの結婚をしたのがフランス王女エリザベートで、彼女はまだ15歳。しかも当時14歳だったスペイン皇太子ドン・カルロの婚約者。父に反逆した皇太子は24歳の若さで獄死している。これがオペラになると、国王は妻に愛されず、息子に裏切られ、かつ国王でありながら教会の権力に屈さざるを得ない苦悩と孤独に苛まされる悲劇の人になる。プロテスタントフランドル地方を守ろうとしたドン・カルロが先王の墓に引きずり込まれて幕になるのは、カトリックによる異教徒弾圧が厳しい時代だったからだろうか。

ウィーン国立歌劇場ライブ配信はメトロポリタン・オペラに比べてサービス精神に欠けるところがあって、インタビュー映像はドイツ語のみだし、事前に誰がどの役をやるのかというキャストの紹介もない。また、今回は幕が上がってしばらく字幕が表示されず、途中からやっと出てきた。もちろん、作品のクオリティは素晴らしいんだけどね。質実剛健って感じ?

ジョナサン・ダーリントン指揮、ダニエル・アバド演出、ルネ・パーペの国王、ファビオ・サルトーリのドン・カルロ、アンニャ・ハルテロスのエリザベート、サイモン・キーンリーサイドのロドリーゴ、エレーナ・ツィトコーワのエポリ公女、ドミトリー・ウリヤノフの大審判官。ルネ・パーペはメトロポリタン・オペラでもおなじみで、つい「パーペ様」と呼びたくなっちゃう (^^)

Salone を聴きながら、またオペラを観ながら、しばらく放置していた手織のミニタペストリーを仕上げた。特にデザインを決めずに、様々な素材を自由に組み合わせて仕上げるつもりが、その「自由に」がなかなかうまくいかなくて苦戦していたのだけれど、どうにか完成。ところが、木枠に経糸を張って作業を進めている間には、横幅も一定に整ったきれいな長方形だったのに、木枠からはずした途端、経糸にかかっていたテンションがゆるむと、全体の形がかなり歪んでしまった。せっかくおもしろいデザインになったと思ったのにー。

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