OTTAVA がウィーン国立歌劇場と提携して生の舞台を動画配信することになった記念すべき最初の作品「リゴレット」のあと、次回作までにヘッドホンを用意するつもりだったのに間に合わず、短いイヤホンのままで第2作「マクベス」を自宅のパソコンで鑑賞。
本編が始まる前に今回も様々な関係者がいろんな話をしてくれているのに、そのほとんどがドイツ語で字幕がないから分からないのが残念なんだけど、それは前回の「リゴレット」も同じだったので、これはもうあきらめるしかないのだろうなぁ、と。
午前2時から本編がスタート。72時間はいつでも自由に視聴できるのだから、こんな遅い時間にリアルタイムで観なくてもいいんだけど、明日以降もあれこれ予定があるし… とかなんとか言いつつ、やっぱり早く観たい気持ちに負けてしまうのねん。
本編は字幕付き。でも映像が…。「リゴレット」のときは普通にアップの画像もあったし、今回の「マクベス」もプレ映像の中でリハーサルの様子はアップを含む様々な角度から撮影されていた。ところが、いざ本編が始まったら、まずオーケストラピットを含む舞台全体が見渡せる後方からの映像で、幕が開いてからは少し近づいてオーケストラピットの部分は見えなくなり、それでも舞台全体が見渡せる定点からの撮影のみで、それ以上、舞台に近づくことはなく、アップの映像は一切なし。キャストの表情はおろか、どんな顔をしているのかさえ分からない状態で、役名も表示されないから、内容から判断するしかない。まぁ「マクベス」はメトロポリタン・オペラのライブビューイングで観ているから内容を把握しているので、どれが誰だかは分かるんだけど、顔が一切、分からないのはやっぱり寂しい。歌舞伎にたとえれば、「リゴレット」は一等席の前の方だったのに、「マクベス」は三階席の後方で観ているような感じ。「リゴレット」は無料で、今回の「マクベス」からは有料なのになぁ。
とはいえ、イヤホンで聴いていても、ウィーンフィルの演奏とキャストの歌唱は素晴らしく、それだけにキャストの表情が観たいのに、とジレンマ。
夫に王の殺害をけしかける野心的な妻。その激しい性格が歌によく表れていて、主人公のマクベスも、権力欲はある反面、実は気弱な性格がこれもしっかり歌で表現されていた。ああ、だからこそやっぱり、二人の表情が観たかったわー!
そんなこんなで悶々としつつも5時までしっかり鑑賞。観ながらニャンドゥティをチクチクし、丸いモチーフの5つめが終わった。残りあと2つ (^^)