まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

テンペラ講座 #3

楽しみにしていたテンペラ講座の3回め。先生がさらに道具を用意してくださっていた。まず筆洗器。黄色いバケツのような器で、中が3つに仕切られている。その器から取り皿に水を移すためのスポイト。どちらも百均。ありがとうダイソー。それから、顔料を練るための使い古しの細い筆。これは実際に先生が使っていたありがたい筆。

前回、輪郭線のみを写し取ったパネルに、まずローシェンナで下塗りをする。これは先生も含め4人全員に共通なので、先生がお手本として、4人分のローシェンナの顔料をまず水で十分に湿らせてから、前回作った卵黄のミディアムを加え、つやが出るまで練った後、水分を足して濃さを調整したものをハケで塗るところまで実演してくださり、そのあと、その顔料とハケを順番に回して下地は完了。

次に、テンペラ画では肌色をいきなり作って塗るのではなく、まずヴェルダッチオと呼ばれるグリーンの下層色で調整するそうで、今回はテールベルトを使用。これも先生が4人分の顔料を作ってくださり、それぞれ肌の部分に塗っていく。縦縞のようなムラが出てしまうのだけれど、それでOKなんだそうな。

ここからは各自、肌色を混色で作成。今回はシルバーホワイト、イエローオーカー、カドミウムレッドの3色を使い、明るめの肌色、黄色みがかった肌色、赤みの強い肌色の3通りを作成。それを肌の部分に面として塗るのではなく、細い面相筆で、細い細い線を重ねるように塗っていく。これはハッチングと呼ばれる技法だそうで、途中までは「線が生き生きしていていい」と言って頂けていたのだけれど、調子にのってどんどん線を引いていくうち、ただ線で面を埋めようとするだけになってしまい、「これだとハッチングとは言えない」とのこと。シュン…。

ここで時間切れになってしまい、帰宅後にハッチングについて調べ、顔の立体的構造を線で表現しなければいけなかったのねぇ、と納得。私のは単に明るい部分と影の部分を線の密度で表そうとしただけだった。

次回、少しでも修復できるといいんだけど。

f:id:maru99:20190511162645j:plain
f:id:maru99:20190511165433j:plain
f:id:maru99:20190511185326j:plain