まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992018-11-15

おとといの平成中村座に続き、今日は国立劇場。正午開演のつもりでのんびりしていて、念のためチェックしたら11時開演。あら大変! チェックしてよかった (^^)

通し狂言「名高大岡越前裁」。「名高」と書いて「なもたかし」と読ませる。天一坊事件をもとにした作品で、史実ではこの事件に大岡越前は関与していないのに、見どころの多い作品に仕上げてしまうのが芝居のすごいところ。

名奉行を演じるのは梅玉で、まさにはまり役。その妻を魁春、幼い息子を市川右近天一坊は右團次で、下男九助と越前の忠臣の二役を彦三郎。

公方様のご落胤を騙る天一坊を偽物と断じた大岡は、その証拠を提示することができず、際しとともに切腹しようとする。忠臣蔵の内匠頭とは違い、直前に吉報が届くはず…と分かって観ていて、そのとおりになるんだけども、それでも思わずうるうるくるのが芝居の醍醐味。息子の忠右衛門が健気なんだもの。

介錯を命じられて苦悩する忠臣を演じていた彦三郎がそのすぐ次の幕で九助として登場し、天一坊の悪事をあばく鍵となる。しっかりと演じ分けた彦三郎は好演だったけれど、両方とも大事な役どころだっただけに、この二役はそれぞれ別の人が演じたほうが良かったんじゃないかなぁ。

先月の「俊寛」通し上演も今月も、国立劇場ならではの有意義な公演だったのに、客席は大入りに程遠い状況で、なんとももったいなく、もどかしい思いが募る。平成中村座も、海老蔵が各地を回っている「古典への誘い」も、連日大盛況なのにねぇ。

帰りに山下書店に寄り、気になっていた松本大洋「ルーヴルの猫」上下巻を購入し、コメダ珈琲で一気に読了。面白かったぁ。擬人化された猫たちが「綿の国星」を思い出させる素敵な世界観。

帰宅後、整経の第2段階のタイアップ。334本の縦糸をそれぞれ1本ずつ4本の綜絖レバーと結びつけるための作業で、5羽の筬の2ミリ幅の溝に2本取りで入っている縦糸を1本ずつ別のレバーとタイアップするのだけれど、ようやく作業を終え、レバー操作できちんと縦糸が1本ずつ上がるかどうか試してみたら、ギッシギシでどうにも動いてくれない。やっぱり太すぎたかぁ。ショック。縦糸の本数を減らし、4羽の筬で対応できる図案に変えることも考えたけど、どちらにしても無理をすることになりそうなので、潔くあきらめ、縦糸をハサミでバッサリ。百均の糸でよかった (^^ゞ

ATPツアーファイナルズでは、圭くんがティームにストレート負けを喫してしまった。同じ敗戦でもせめて1セット取れていたら、ティームはすでに2敗していたから、決勝に進出できるチャンスが残されていたんだけどなぁ。残念! でも対アンダーソン戦の不調で心配していた怪我はなさそうで良かった。おつかれさま〜。