まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992018-08-20

テニス観戦で寝そびれてしまったものの、3時間弱の睡眠をとり、急いで着替えて駅へ。ベックスの30品目プレートで腹ごしらえをしてから、千代田線と半蔵門線を乗り継いで、半蔵門にある国立劇場へ。13時から、稚魚の会・歌舞伎会の合同公演。

国立劇場の歌舞伎俳優研修修了生の「稚魚の会」と、それ以外で幹部俳優に直接入門した名題名題下俳優の「歌舞伎会」との合同公演も今年で24回目。まだ修了していない研修生も本名のままで参加している。

「寿曽我対面」は勉強会の定番ともいえる演目で、様々な役どころがずらりと居並び、次々に台詞を言っていく。以前は、台詞回しがちょっと不自然だったり、他の人に比べて声が小さい人もいたりと、「まぁ勉強会だからね」という場面も少なからずあったのに、近年のレベルアップは著しく、そつがないというか、全体的に安心して観ていられる。若手にはやや難度が高い滑稽味が必要とされる朝比奈には、すでにベテランで本興行でも活躍している中村吉兵衛。ほどよい愛嬌。

舞踊の「勢獅子」では、いなせな鳶頭を市川新十郎と尾上松悟。新十郎は海老蔵門下のベテランで、本興行で重要な役を勤めることも多く、松悟のほうはあまりよく知らなかったんだけど、ふたりともスッキリとした二枚目で素敵だった。芸者のおうめを踊った芝のぶは、まだまだ「芝のぶくん」とつい呼んでしまうぐらい若々しいのに、先日、本人のブログで五十路に入ったことを知り、心底驚いてしまった。年齢制限があるのか、この勉強会への出演は今年が最後だという。

その芝のぶさんがブログで、ひときわ愛着があると書いていたのが続く「神霊矢口渡」の娘お舟の役。お舟の父、頓兵衛は老け役だから、それだけで若手には難しいのに、強欲非道な敵役。この難しい役を橋吾が堂々と演じ、若手が老け役を演じることによる違和感もなかったので感心した。芝のぶさんのお舟、良かったなぁ。3日間続いた公演の最終日に観ることができて良かった。もっとたくさんの人に観てほしいと切に思うほど、充実した素晴らしい舞台だった。これほど実力のある人たちが本興行の舞台をしっかり支えているのよねぇ。この勉強会から、吉兵衛さん、新十郎さん、芝のぶさんのように本興行でも活躍する人がどんどん増えていきますように。

終演後、楽屋街をしている人たちの列を横目に見ながら、併設されている伝統芸能情報館で開催中の「悪役を演る」という展示を観に行ったんだけど、すぐにあとから若い人たちの団体がやってきて、ほとんど興味がないらしく、ただただ騒々しいばかりでげんなりしたので早々に撤退。

そのあと「おかめ」に寄り、「冷やし豚饂飩」という夏季限定のメニューに惹かれつつ、せっかく甘味処だからなぁ、と豆かん胡麻のおはぎのセットをチョイス。美味しかった♪

さらにそのあと、自宅の最寄り駅まで戻ってからコメダ珈琲に寄り、浦沢直樹の「夢印」を読む。ルーブル美術館とのコラボというので期待したのだけれど、たしかにルーブル美術館を舞台にはしているものの、むしろ赤塚漫画とのコラボで、「シェー!」でおなじみのイヤミそっくりのキャラが大活躍。この発想自体が浦沢さんらしい。

帰宅後、夕食は自宅で簡単に済ませた。8月ももう下旬だなぁ。ほんの数日、台風の影響か気温がぐっと下がっていたけれど、明日以降はまた真夏に戻るらしい。まだまだ気を引き締めて体調管理に気をつけないとね。