まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992018-06-26

朝から歌舞伎座へ。

六月大歌舞伎の昼の部の最初は、「妹背山婦女庭訓」より「三笠山御殿」。誰がお三輪を演じるのかチェックしていなかったのだけれど、客席で久しぶりにお会いした方が時蔵さんのご贔屓なので、お三輪は時蔵さんなのね、と分かった。楽膳の入鹿の前に、二人の家来として彦三郎と亀蔵が並び、父子3人が勢揃い。鱶七は松緑で、お三輪が恋する求女を松也、求女が忍び会う橘姫を新悟。立役が演じるのが決まりとなっている豆腐買おむらは芝翫で、今月は昼の部では女形、夜の部ではボリボリカイカイの老け役で、普通の役がないのねぇ。

お三輪をいじめる官女たちがあまりウケを狙ってしまうとお三輪の哀れさが引き立たないという指摘があり、確かにそうだなぁ、と今回は特に思った。ついやりすぎてしまう気持ちも分からないでもないけども。

六歌仙容彩」より「文屋」を菊之助。ここでも立役が演じる女官たちが並ぶのは前の幕とかぶるし、実際、前の幕と同じ人が女官に出ていたりもするので、演目の並びとしてあまりうまくないんじゃないかなぁ。

最後は、これまた20年ぶりと久々の上演となる「野晒悟助」。侠客という身分でありながら、大店のお嬢様と土器(かわらけ)売りの貧しい娘の二人に求愛される色男の悟助を菊五郎。お嬢様の名前は「おだい」で、お代? お大? お台? とか考えていたら、まさかの「小田井」でビックリ。20年前の舞台も観ているけれど、そこまでは覚えていなかった。

米吉の小田井に児太郎のお賤。家橘が演じるお賤の父親の土器売りが実直で慈悲深くて好演。悟助の弟分の忠蔵(権十郎)は浄瑠璃に凝っていて、長崎が舞台の「千両幟」の一節をうなろうとして、「長崎は雨だった」を歌い上げてしまうのがおかしい。悟助の敵役となる仁三郎を左團次さん♪

最後は足場を組んだ上での立廻りで、捕手が「音羽屋」と大書された傘を効果的に使って見せ場を作る。芯の悟助はあまり動かないとはいえ、菊五郎も70代の半ばだからねぇ。毎月のように立廻りを勤めているから心配になっちゃう。

左團次さんの番頭さんにお会いし、五月にお預けしておいた左團次さんの舞台写真にサインを入れたものを頂いた。嬉しい♪

16時近い終演後、スマフォの電源を入れると、修正案件の担当の先生から、もう1つ書類があるはずだけど…という問い合わせ。あと少しなのに勝手に中断しちゃったから心配させてしまった。申し訳ない。

帰宅後すぐに作業を始め、22時半ちょっと前に見直しも修正も済ませて送信。ふぅ〜。これで5つとも終わったから、仕事の在庫はひとまずはけた \(^o^)/