整経の途中で大事な横棒が折れてしまったことから始まった整経トラブル。本来なら夕べのうちに復旧できるはずだったのに、最後の最後に、筬の奥でやるべき作業を手前でやってしまったのは、ただの勘違い。その作業をやり直して、午後の早い時間にようやく整経が終了。結局2日半もかかってしまった。
緯糸で織り始める前に、織り機からはずした時に緯糸がほつれないようにするための捨て糸で、平織りを数段織るのだけれど、わずか0.2ミリの筬の溝に最大8本も経糸が通っていて、4本ずつ上糸と下糸に分かれるべきところ、糸が密集しているためにきれいに分かれてくれず、またどの糸が正しく分かれていないかの判別も難しくて、密集した経糸をほぐしてほぐして、なんとか1段、捨て糸を通し、同じ作業をして次の段も通してみると、正しく平織りにならずに浮いてしまう経糸が数本。捨て糸のうちはいいけれど、この状態のまま緯糸で織り始めても同じように経糸が浮いてしまうのは間違いないので、どうすれば正しく織れるか、捨て糸の段階での試行錯誤に数時間。いやぁ、わずか4段の平織りにこんなに時間がかかるなんて。
どうにかこうにか捨て糸での平織りを終え、緯糸に進む。基本の緯糸は4本取りで、経糸に使用した同系色の中から選んだ4色を使う。緯糸の最初の4段は平織りなのだけれど、案の定、捨て糸の時と同様に1段1段にやたらと時間がかかり、さらに2段めまで織ったところで浮いてしまう糸が出て、こんな状態で最後まで織れるのかしらん、と不安は募るばかり。
何度やり直しても浮いてしまう経糸が出るので、もう半ばあきらめてその状態のまま4段目まで織り、織り機に結びつけてある経糸の束をほどき、浮いている経糸だけを抜き取って、とじ針で織り地に縫いこむようにして、無理やり正しい平織りに仕上げるという力技を使わざるを得なかった。でもこれができるのは最初のうちだけ。織り進んだらもう、結んだ端をほどくことはできなくなるから、そうなる前になんとか正しく織る方法を見つけないと。
5段目で初めて平織りとは異なる織り方になり、その次には8本取りで独特な通し方をするのだけれど、そのやり方に不安があるので、今日はここまで。あとは明日の教室で先生に伺ってから。
ふぅ〜。丸3日かかって整経とわずか5段かぁ。気が遠くなりそう。