まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992014-09-24

本当に今日の夜の部だよね? と何度もチケットを確認しつつ、歌舞伎座へ。その前に駅構内のベックスで軽く腹ごしらえ。ローストビーフのプレートが気に入っていたのに、オータムプレートという新メニューに変更されていた。頼んではみたものの、やっぱりローストビーフのほうがよかったなぁ。

幕開きは「太十」こと「絵本太閤記」十段目の「尼崎閑居の場」。吉右衛門の光秀に染五郎の十次郎。米吉の初菊が初々しく可愛らしい。今わの際の十次郎に光秀が「ててじゃぞよ」と寄り添う場面にじんとした。東蔵の皐月、魁春の操、歌六の久吉、又五郎の正清と周囲も手堅く、重厚な時代物ならではの魅力が満載。

ガラリと雰囲気が変わり、仁左衛門と千之助の「連獅子」。初お目見得の際のあどけない笑顔が今も印象に残っているのに、あっという間にこんない大きくなっちゃって…、とついついオバサン目線。もう中学生なのねぇ。ものすごく体力を使うに違いない踊りなのに汗も見せず、終始端正な仁左衛門にうっとり。千之助の仔獅子も凛々しく立派だった。今月南座のパパ孝太郎は、ビデオで見たりするのかしらん。

最後は「曾我綉侠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)」。通称「御所五郎蔵」。妻の必死の苦労も分からず、見せかけの縁切りに逆上して妻を殺そうとする五郎蔵。誰がやっても、観るたびに「男って浅はかよねぇ」と思っちゃう。その五郎蔵を演じるのが染五郎。以前に比べて線の細さが気になることはなくなったけど、高い声を張る場面でちょっとキーキーした印象。松緑の土右衛門、芝雀の皐月、高麗蔵の逢州。土右衛門がなぜ忍術を使うのかが観るたびに謎 ^^;

まっすぐ帰宅し、早めにお風呂を済ませ、さっさと寝る。明日の昼の部に備えて…。