まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992014-04-06

東劇のチケットシステムが変わり、ネットで予約するとメールでQRコードが送られてきて、当日スマフォでそのコードを表示させて発券するようになったので、当日までチケットが手元にないものだから、しっかりスケジュール管理しないと忘れてしまいそう。幸い今日のライブビューイングの予約は忘れなかった。

でもその前に、とレンタルしてきた4枚のうち1枚だけ返却期限が早い「さよなら渓谷」を見た。「パレード」や「悪人」と同じ吉田修一の原作と知り、なるほど、と納得。自分をレイプした相手を愛せるだろうか。レイプの加害者の被害者に対する感情は、罪悪感以上に、純粋な愛となり得るのだろうか。ものすごく、深い。

見終わってひと息ついてから、東銀座の東劇へ。メトロポリタン・オペラのライブビューイング今シーズン第6作、ボロディンの「イーゴリ公」。ロシア語による上演。オッターヴァでもよくかかる「ダッタン人の踊り」が有名。

先月だったか、BSプレミアムシアターで観たボリショイ劇場の「イーゴリ公」は、ラストが尻切れトンボな印象だったのに対し、今作では敗戦して捕虜になったイーゴリ公が荒廃した故郷に帰り着き、歓喜する民衆と対照的に自らの力不足を嘆き、苦悩しつつも、自らの手で瓦礫を持ち上げ、復興に向けて歩み出そうとし、民衆がそれに続くという終わり方で、イーゴリ公の誠実さが伝わる上に、復興への希望でしめくくる演出に共感。抑留中のイーゴリ公の心象風景を表す舞台一面の真紅のケシ畑は圧巻。12,000本以上のケシを1本1本作成し、しかも畑の中を大人数が踊りながら通り抜けるたび、美しく揺れるようにバネを仕掛けてあるそうな。すごい!

22時すぎの終演で、帰宅してひと息ついたらもう日付が変わる時間だったのに、それからレンタルDVDを2本。「舟を編む」と「カルテット」。どっちも良かったなぁ。でも詳しく書くと長くなっちゃうから、感想は省略(手帳にはしっかり書いたので… ^^;)