まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992013-03-12

バタバタとあれこれを済ませ、出かけにメールボックスをのぞいたら、先日の整骨院から封書が。なんぞや? と開けてみると、思いがけない図書カード。手織教室の先生が来院し、私の名前を出してくれたらしい。ただ私の頭痛を心配して下さっていたから「1回で治っちゃったんですよー」と詳しくご報告しただけで、特に紹介したつもりはなかったから、なんだか得しちゃった気分。

向かった先は東銀座。演舞場ではなく東劇。まず来月の「パルシファル」のチケットを買い、ちょっとスタバに寄ったら、あちこちの劇場でよくお会いする歌舞伎のお仲間と遭遇。「Discover Japan」という雑誌の歌舞伎特集にお嬢さんがイラストを描いていると言って見せてくれた。ほよよ〜。お嬢さんもお母さまに負けず劣らずこの道にどっぷりはまっていらっしゃるのねぇ。

さて時間だ。メトロポリタン・オペラ今シーズン第9作の「リゴレット」。原作は16世紀のイタリアの宮廷を舞台にした作品なのだが、1960年代のラスベガスに時空を移した新演出。残念ながら原作どおりの演出を観たことがないので比較はできないのだけれど、時代設定にまったく違和感はなかった。ただラスベガスに場所を移したことで、道化師という主人公の役割は伝わりにくい。有名なアリア「女心の歌」では、「風の中を〜」で始まる日本語の歌詞が自然に頭に浮かぶ。リゴレットの娘が世間知らずで、あっという間に恋に落ちてしまった男がとんだ女たらしだと知ってもなお彼の身代わりになって殺されてしまうのだが、恋に落ちてからわずか2日めの相手のために死ねるかぁ? というのが正直な感想 ^^; 死んでしまう娘ジルダを演じるディアナ・ダムラウは実生活ではお母さんで、幕間のインタビューでまだ小さい息子を抱き上げ、親戚に挨拶させようとする様子がなんとも微笑ましい。女たらしの公爵を演じるのはピョートル・ベチャワ。これまでどちらかというと線が細く、誠実で内向的な印象の役が多かったから、こんな役もできちゃう人だったのかぁ、と驚いた。別の作品で王様だった人が殺し屋だったりして、皆さん役柄が広ーい。

10時すぎの終了後、1階の山下書店で「Discover Japan」とついでにサライのオペラ特集も購入。じっくり読む時間を作らないとー。