まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

トークイベント

国立劇場の終演後、半蔵門駅近くのサンマルクカフェで時間調整をかねて図書館で借りた「化け物心中」を読み進め、時間を見計らって本郷三丁目に移動。事前に「カフェ麹中」へのアクセスをチェックしておいたのに、方向音痴には駅の出口からさあどっち、という初めのポイントが難関で、結局グーグルマップに頼って到着。

「旅する歌手」こと松田美緒さんの新作CD発売前のトークイベントで、聞き手の林田さんからお知らせがあり、国立劇場のあとで時間的にもちょうどいいし、と申し込みをしてあった。

カフェで販売している商品が当たるはずれなしのクジ付きで、私が当たったのは「おたまやの米糠麹の素ちょこっとパック」。ぬか漬けが簡単にできるらしい。でも私、ぬか漬けなんて作ったことないのよねぇ。これを機にやってみる?

コロナ禍の中、南米ウルグアイの巨匠ウーゴ・ファルトーソとリモートでやり取りしながら仕上げたCDは、UHQCD(Ultimate High Quality CD)という高音質の技術を駆使していて、マスタリングエンジニアの小島康太郎さんも同席し、マスタリング前後の音の聴き比べというレアな体験もさせてもらった。

トークも楽しく、土着の楽器の音色も電子的に再現されていて「冨田勲を彷彿とさせる宇宙的な音色」という林田さんのコメントに「そうそうそう!」と膝を打つ思いがしたんだけど、松田美緒さんは冨田勲のことを知らない様子でキョトンとされていて、年齢のギャップかと苦笑する林田さん。

日本とウルグアイの国交100周年ということもあり、ウルグアイ大使もいらしていて、そういえばパラグアイも100周年じゃなかった? と思い出して調べてみたら、パラグアイのほうが3年早かった。

休憩時間には久しぶりに林田さんとお話する機会もあり、小さな焼きおにぎり2つと漬物のセットもとても美味しかった。

松田美緒さんののびやかなボーカルも素晴らしかったので帰りにCDを購入。帰宅後まずそのCDを聴いたあと、「科捜研の女」新シリーズの第1話と「グッド・ドクター」を見ながらニャンドゥティのくるみブローチをチクチク。「科捜研の女」はシーズン21で、「相棒」より1年多いのねぇ。これもまだまだ続いてほしい。

くるみブローチは、ちょっとビーズを欲張りすぎて、やりすぎ感満載。

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国立劇場

「伊勢音頭恋寝刃」の通し上演を観に国立劇場へ。普段、原作の全4幕のうち3幕目の油屋の場しか上演されないので、通しで観てみたかった。伊勢音頭の貢といえばこの人をおいて他にない梅玉さんの貢に、時蔵の万野、梅枝のお紺、歌昇のお鹿、莟玉のお岸、又五郎の左膳、秀調の岩次、市蔵の北六、萬太郎の林平、扇雀の万次郎ほか。

1幕目で万次郎が将軍家に献上する名刀を失い、その鑑定書である折紙までも騙り取られ、貢が左膳から刀の探索を依頼されるところまでが描かれる。通常の上演では台詞でさらっと説明されている部分。

原作の2幕目では刀の詮議の様子が描かれているものの、この場面は上演が絶えていて、今回の通し上演でも観ることができない。ただウィキペディアの解説を読んだ限りでは、あえて上演してもかえって煩雑になるだけで、省略して正解に思える。

油屋の場は、仲居たちが伊勢音頭を踊る場面がないぐらいの違いだけで、ほぼいつもどおり。

この作品は実際にあった「油屋騒動」と呼ばれる殺傷事件をもとにしていて、貢も刀の鞘が割れ図らずも万野を斬ってしまったことをきっかけに、お家横領を目論む岩次らだけでなく、仲居や他の客たちまで斬り殺してしまう。そのあと一度は切腹しようとするものの、その刀が探索していた名刀であると分かり、折紙も手に入り、これで万次郎の帰参が叶うと「めでたしめでたし」で終わってしまうことに違和感があった。大勢殺しておいてめだたしって、という違和感。

今回もこの終わり方だったのだけれど、これは4幕目を省略するための調整で、原作では貢が刀の取り違えに気付かないまま3幕目は終わり、4幕目でさらに紆余曲折の末に貢は切腹するが急所ははずれ命をとりとめ、万次郎も再登場して帰参の様子が描かれ、大団円。これを踏まえて考えると、油屋の場の最後で貢は切腹し、林平に導かれて左膳もかけつけ、貢は命をとりとめ、万次郎の帰参も叶って大団円という形のほうが華やかだしスッキリするんじゃないかなぁ。

緊急事態宣言が解除されたこともあり、1席おきでなく(最前列の空席を除き)全席販売されていて、私がいた2列めの中央ブロックは1席の空きもなくぎっしりだったものの、振り返るとビックリするほどガラガラ。全体の3割ぐらいしか入っていなかったんじゃないかしらん。なのでむしろ今までどおりの1席おきのほうが分散されて、舞台からの眺めも多少は良かったんじゃないかと思った。これだけ入が悪いとモチベーションが下がってもやむを得ないと思えるのに、舞台のクオリティが落ちることはなく、とても充実していた。それだけに、ガラガラだったのがとても残念。

左膳と料理人喜助の2役を演じた又五郎さんがまた痩せちゃったんじゃないかと心配になった。特に喜助は着物の袖も裾もたくし上げ、両手両脚があらわになるので、激ヤセぶりが一目瞭然。ご病気ではありませんように。

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曇り空

今週は手織教室も絵の教室もないから、その分ホットヨガに通うつもりで昨日もとあるクラスに予約を入れたのだけれど、初めてのプログラムだったのでネットでその内容を調べたら、なんちゃらいうクリームの販促を兼ねているようで、そのクリームを試用して行うこととされていて、なにやら面倒そうで気持ちが削がれ、予約をキャンセル。昼間の時間帯には他に軽めのプログラムがなく、昨日は結局行かずじまいだったので、今日のヨガビギナーのクラスに予約を入れ直した。

雨が降りそうだったので自転車をあきらめ徒歩でスタジオへ。何度も参加しているプログラムだけれど、何度やっても片足バランスの弓のポーズは苦手だわー。

私が主に参加している平日昼間の時間帯は、近隣のスタジオではクラスがなくクローズしているということを初めて知り、ビックリ。私はいつものスタジオだけ利用できるコースだけれど、他のスタジオも利用できるコースの人が職場の近くや帰宅ルートの沿線にあるスタジオもチェックしたけど、他にクラスがあるスタジオがなかったと。それだけこの時間帯は参加人数が少ないということなんだろうなぁ。この時間帯のクラスがなくなってしまうと通う回数が激減してしまいそうだから、ぜひ続けてほしいと受付でお願いしたら、「頑張って死守します!」と。彼女の一存でどうにかなることではないだろうけれど、その意気込みは嬉しい。

徒歩で行くと、行き帰りに目に止まった花に気軽にスマホを向けることができる。雨は結局降らなかったので、自転車で来てもよかったなぁ、と思いつつ撮影。

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和訳の続きを進め、22時には中断して「相棒」の新シリーズを見る。前のシリーズの最終回からの続きで、夕方その最終回を再放送していたのを見たからスムーズに入っていけたけれど、そうじゃなかったらピンとこなかったかも。シリーズ数が20となった「相棒」。右京さんも内村部長もとっくに定年を超えているはずだけど、そこは目をつぶってまだまだ続きそうね。

ひと休み

夕べはそれほど夜ふかししなかったのに、今日も朝なかなか起きられなかった。以前は仕事が入ると4時間サイクルが発動したのに、やっぱりブランクが長かったせいかしらん。いや、単に納期に余裕があるからかもしれない。

インスタグラムは自分ではほとんど投稿することなく閲覧専用で、主にパソコンから見ていたのだけれど、ここ数日、写真の枠だけで中身は真っ白のまま何も表示されない状態が続いていて、ログアウトしてログインし直しても改善されない。インスタグラム全体に不具合が起きているらしいことはネットで知っていたけれど、まったく表示されないというツイートは見かけないので、個人的な現象らしい。仕方がないのでもうひとつアカウントを作ってみたら、問題なく表示される。ううむ。ということは、私の元のアカウントに不具合が起きているのか。まぁ、自分で投稿しないんだから、どのアカウントであろうと閲覧さえできればいいんだけど。これまでフォローしていた人たちをフォローし直すのが結構大変だった。あと、Facebook はアカウントを持っていないのに、リンクしろというメッセージがずっと表示されているのが鬱陶しい。元のアカウント、いつか正常に戻るかなぁ? 時間経過だけじゃ解決しないのかしらん。

さて、仕事仕事。林田さんの OTTAVA Andante を久しぶりにリアルタイムで聴きながら和訳を進める。ブルックナーの魅力を熱く語る林田さん。

21時すぎまで仕事を続けたところで、集中力がパタリと途絶えた。キリもいいことだし、今日はここまでにしようかな。

というわけで、ペンを針に持ち替え、ニャンドゥティのくるみブローチをチクチク。デニムの生地にグラデーションの糸。その上に重ねる糸の色で迷った。正解かどうか、ちょっとビミョー?

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この柄、好きなので、生地や糸を変えてバリエーションを作ってみるつもり。

ユザワヤで買ったベージュの持ち手をバッグに使わなかったので、この持ち手に合わせて生地を織り、もうひとつバッグを作ろうかなぁ、と考えている。前のバッグとは形も変えて。ニャンドゥティのドイリーを縫い付けるかどうかは生地を織ってからかな。

不 覚

歌舞伎座11月の優先予約日だから、とアラームを9時すぎにセットして寝たのに、鳴らなかったのか、止めてまた寝てしまったのか、起きたのは10時半近く。昨日バッグ作りで根をつめていたせいか、身体のあちこちがバキバキで、マッサージチェアや自己流のストレッチでは足りなそうだから、これはヨガに行かねば、とスタジオのサイトにアクセスしようとしたところで、優先予約のことを思い出し、急いでアクセスしたものの時すでに遅し。11月は第1部をパスするつもりで、第2部も第3部も、都合のいい日は中央の前のブロックが全滅。あいやー。仕方なく、かなり右寄りから観ることになってしまった。不覚。チケットを確保したあと、第1部の状況をのぞいてみたら、こちらは同じブロックでもまだ十分に余裕がある状況。私と同じ選択をした人が多いみたい。

予約を入れたヨガのクラスは、初めての「上半身スッキリヨガ」。インストラクターも普段ほとんど週末しか担当していない方なので、久しぶり。肩甲骨周りをほぐして肩の可動域を広げることを目的とするプログラムで、レッスンの開始時には、あぐらの状態で背中のうしろで合掌しようとしても、左右の指先がかろうじてつくかどうかという程度。立って背中のうしろで両手を組み、拳をできる限り上げようとしても、腰との間にそれほど距離はできない。この状態からスタートして、終盤に拳を上げる同じポーズが出てきた時、最初のときより上がっている感覚があった。そして終了時、背中のうしろで合掌すると、中指ぐらいまでついてる! 即効性があるのねぇ。同じストレッチを続けないと効果は持続しないんだろうけど。身体のバキバキもすっかりとれた。

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スーパーで買物をして帰り、ひと息ついてから和訳を再開。3時間ほど専念し、夕食は、スーパーで目について買ってみたモランボンのラポッキ。ラーメンとトッポッキを合体させたもの。2人前のところを半分だけ使い、業務スーパーの肉そぼろとカクテキ、ゆで卵とネギをトッピング。甘辛のスープは、食べている間は甘みを感じ、辛さはそれほどではなかったのに、食べ終わったときに口の中に結構ヒリヒリと辛味が残っていたので、生協の栗豆腐で口直し。もっちりしていて、豆腐というよりはういろうみたい。ヒリヒリを解消してくれた。

仕事に戻り、午前1時すぎまで。今夜のBGMはRadiko。松重さんの番組はゲストがオダギリジョーさんで、二人が共演していた「オリバーな犬」の話題で盛り上がり、楽しかった。オダジョーさんがテレビはもっとドラマの本数を減らし、1つ1つにお金をかけてじっくり作ればもっといいものができるのに、と語っていて、そのとおりだなぁ、と思った。福山雅治さんの番組のゲストは斎藤工さん。二人とも声がいいから、耳福。

全体のページ数の半分近くまで終わった。レビューにもかなり時間がかかる案件とはいえ、今月末か来月初めでいいと言われているから、大幅に前倒しできそう。

バッグの完成

久しぶりに受注できた案件は、納期にたっぷり余裕をもらった上に、昨日スタートしてみてペースもつかめたので、先にバッグを仕上げてしまうことにして、日曜日の今日は「夏目友人帳」その他の録画を消化しながら作業に専念。

まず、ななこ織りで持ち手2本分を織り終え、2本それぞれの織り始めと織り終わりの4箇所で経糸をヘムステッチで処理し、織り機からはずして切り離す。2本の長さが合っていることを確かめ、接着芯をカットしてアイロンで貼り付け、横幅を2つ折りにしてアイロンで形を整えたあと、織地と同じ糸で横をとじ、持ち手の出来上がり。

バッグ本体の表地に持ち手をクリップで仮止めし、位置を確認したあと、持ち手2本の両端の4箇所をミシンで四角に縫い止める。このとき、うちのミシンは小さいから、市販の持ち手はつっかえて動きが取れなくなっていただろうと思った。

持ち手が付いた表地を中表に縦2つ折りにして、サイドをミシンで縫い付けたあと、マチの部分もミシンで縫うべきところ、あまりカチッとしたマチにしたくなくて、マチの角の部分をサイドに縫い付けるだけにした。

持ち手が両端だけついている表地の上部を折り返し、持ち手が立った状態にして、上部をぐるりとミシンで縫って、バッグ表地の出来上がり。

ポケットもななこ織りで作ってあったのだけれど、接着芯と裏地をつけたらかなり厚みが出てしまった。ポケットは裏地に縫い付けるから、裏地で作ったほうが良かったか。裏地と接着芯をカットしてポケットを作り直し、裏地に縫い付ける。

裏地の幅が表地の内側とピッタリ合うように調整し、裏地のサイドを縫い付け、上部をぐるりとミシンで縫えば、裏地も出来上がり。

それぞれ袋状になった表地の中に裏地を入れ、特に表地・裏地の横の縫い目が重なるようにクリップでとめ、上部をミシンで縫うと、先に表地の上部をぐるりと縫ったミシンの線があるのに、もう1本ミシンの線が出ることになり、その2本を平行にそろえる自信が皆無なので、手縫いで仕上げることにした。まつり縫いでチクチク。

午後にスタートし、22時半頃にようやく完成! ものすごーい達成感。A4のファイルも余裕で入り、肩にしっくりとおさまる。いい感じ。やっぱり持ち手を織地にしたのが正解だった。大満足。

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私が自宅にこもってバッグの仕立てに専念している間、JR東の変電所で火災が起こり、その影響で多くの路線が運転を見合わせ、大変なことになっていた。一斉に運転見合わせとなると別ルートでの移動もままならないから、どうにもできないよねぇ。火災の原因は機器のトラブルだそうな。そういう緊急時の影響を最小限に留めるための措置が必要、と言うのは簡単だけど、大規模なインフラだから、容易じゃないよね。

バッグの仕立て

バッグの仕立てに必要なミシン糸を買いに手芸店へ。それだけですぐに帰るのもなんなので、上島珈琲店に寄り、読み終えた近藤史恵猿若町捕物帳 巴之丞鹿の子」のあらすじをメモにまとめたあと、図書館で借りたもう1冊の蝉谷めぐ実「化け物心中」を読み始める。でもなんとなく気が急いて、最初の数ページだけで中断して帰宅。

早速、バッグを仕立てるため、用意してあったベージュの持ち手を織地の表にクリップで仮止めしてみる。ニャンドゥティのドイリーと同じ糸だからピッタリだと思ってユザワヤで買ったものなんだけど、縫い付ける部分が厚くて硬いテープになっていて、これと接着芯を貼った織地を折り返したものを合わせてもミシンの針が通るかどうか。また、バッグは自立するよういしたいのに、重さもあるこの持ち手をバッグが支えられるかどうか。本来なら織地と同色の持ち手にしたかったのに、ちょうどいいものが見つからなかったのよね…。それなら、織る? 今から? 

迷った末に、織地と同じななこ織りで持ち手を作ることにした。約3cm幅になるよう、倍の6cm幅分の経糸を40本、長さ60cmの持ち手2本分に必要な余裕60cmを加えて180cm。経糸の本数が少ないので、整経にはそれほど手間がかからない。

せっかく受注した仕事も気になるので、18時までと決め、ななこ織りをスタート。ケーブルテレビで録画してある「夏目友人帳」を見ながら織り続け、予定どおり18時まで。

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手早く夕食を済ませ、さあ、仕事! いやぁ、久しぶり。というか久しぶりすぎて英語なんて忘れちゃったじゃないかと心配だったぐらい。

それでも一昨年の夏から続いている案件だから、さすがに重要な用語の訳は頭に叩き込まれているようで、始めてみれば至ってスムーズ。ひと安心。

和訳を進めながらも、いいなぁ、この感じ、と仕事に没入する喜びをかみしめる。単に仕事をするのが嬉しいというだけでなく、翻訳という作業がやっぱり好きなのよねぇ。

日付が変わった頃にキリがいいところまでたどり着いたので、先にお風呂を済ませてしまい、さらに少し進めたところで、インディアンウェルズの圭くんの試合が始まる時間。章ごとに筆者が変わり、文体も変わる本の和訳で、今回の章は比較的平易な文体でいいペースで進められそうな感触が得られたので、今日の和訳はここまでにして、ななこ織りの続きをしながら試合を観戦。

エバンズとの2回戦。第1セットはとても調子が良さそうで先取したのに、第2セット以降、圭くんにミスが増え始め、逆転負けを喫してしまった。同じ時間にオペルカと戦っていたダニエル太郎くんもストレート負け。残念!!