まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

コロリ

朝イチで酵素風呂。先週は、せっかく温かい飲み物をとってから出かけたのにバスの冷房で冷えてしまったので、飲み物だけでなくステッパーも踏み、さらに厚手のパーカーで冷房対策。そうしたら今日のバスは冷房がほとんどきいていなかったので、すっごく汗が出た (^^)

帰宅後バタバタと身支度をし直し、ランチを済ませてから東京駅へ。めざすは八重洲口の越前屋。手持ちのグラデーションの糸は色が変わるまでのスパンが長いんだけど、もっと短いスパンでしかもカラフルに色が変わる限定カラーが出たことをニャンドゥティのワークショップの際に先生から教えてもらい、何種類か少しずつ分けて頂いた。でもやっぱり自分でも欲しくなっちゃって。

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これがその限定カラー8色。シリーズ名は「コロリ」で、芝居や落語では「コロリ」と言えばコレラのことだけど(コロリと死んでしまうから、らしい)、DMCはフランスのメーカーなので、フランス語でコロリって? と調べてみたら、スペルは coloris で、英語なら color。単に「色」というよりは「彩り」かな。

手織と同じで、どうしても糸の在庫が増えちゃうわー。

今日もチクチク

午前10時からホットヨガ。うっかり二度寝してしまい、起き抜けにギリギリセーフで、ちょっとハードな骨盤筋整のクラス。レッスンが始まる前に自分でストレッチをしながら、徐々に身体が覚醒していく感じ。

指示がとても的確なインストラクターさんで、普段なにげなくやっているポーズでも、指示通りに意識しながらポーズを取ることで、そのポーズが今どこに効いているかを自覚できる。首のうしろの違和感はまだ完全には消えていないけれど、骨盤筋整のプログラムは首にそれほど負担がかからないので大丈夫。

帰宅後ひと息ついてから、コメダでチクチク。外側の葉っぱを7箇所すべて終えたので、今度はその部分と土台の糸がつながっている内側の部分。外側の葉っぱよりも明るいグリーンで、V字のような形にすることにして、どの位置にVの起点を置くか、バランスを考えながら試行錯誤し、ようやく一定の位置に決定。

一箇所のスペースが小さいので、決まりさえすれば作業は順調。

7箇所とも内側の葉っぱのチクチクを終えた全体図。

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拡大図。

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トントン、チクチク

二晩続けてチクチクしてしまったので、午前中からトントンと手織を進める。もじりを入れるレース織りの間の部分がただの平織りなのが退屈な気がして、縦方向の中心の位置にちょこっと模様を入れてみた。レバー操作を変えるだけで織地の表情がガラリと変わってしまう。これだから面白くてやりがいがある。

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中断して歯科検診へ。終了後にはコメダでチクチク。くるみブローチではなく、大きな木枠のほう。7箇所の葉っぱが全部終わった ♬

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帰宅後にはまたトントン。遊んでばっかりだけど … 仕事が来ないんだもーん。

AUM

午後にホットヨガ。Moonyoga & mediation というクラスで、太陽礼拝ではなく月礼拝が入る。瞑想の時間には、アの口でオーと発音し、息を吐きながら最後は「ム」と口をつぐんで終わる。宇宙の始まりの音、原始音とされているそうで、AUMと表記し、Aは維持、Uは破壊、Mは創造・再生を意味し、インドの3大神と言われるヴィシュヌ、シヴァ、ブラフマーを表しているという。

この音を唱えながら頭を空っぽに、と言われても、どうしてもあの教団を連想してしまい、その邪悪なイメージに邪魔をされ、頭を空っぽになんてとてもできない。

それ以外はとても気持ちよくストレッチができ、シャワーを浴びて帰るとき、インストラクターさんに「いかがでした? リラックスできました?」ときかれたので、その連想のせいで瞑想がうまくいかないことを正直に話したら、実際、あの教団による事件のあと、ヨガ自体のイメージが悪化し、ヨガスタジオに通うメンバーが激減し、一時はAUMと唱えることもNGだったと教えてくれた。そんな思わぬところにも影響があったのねぇ。

昨日の続きで、ちょっとチクチク。

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左は前に作ったもので、右が今夜の新作。同じ模様でも、2種類の糸を入れ替えるだけでこんなに印象が違うのねぇ。でも、この2つを並べてつけたら、ちょっと煩雑すぎちゃうかも。

マノン

夕べの深夜から OTTAVA.TV で、ウィーン国立歌劇場のオペラ「マノン」の配信がスタートしていて、リアルタイムで観たい気持ちをぐっと我慢し、事前に予約してあった MET のライブビューイングを優先した。なので東劇で「カルメル会修道女の対話」を観終えて帰宅したあと、OTTAVA.TV で「マノン」を視聴。

同じ原作をもとに、マスネの「マノン」とプッチーニの「マノン・レスコー」という2つのオペラ作品があり、MET のライブビューイングでクリスティーヌ・オポライスが演じた「マノン・レスコー」のクールで退廃的なイメージが強く印象に残っているのだけれど、今回、ニーノ・マチャイゼが演じたマノンはそれを完全に打ち消すようなエネルギッシュで熱い女性。

特に、お金に目がくらんで愛する人を裏切っておきながら、マノンと決別して神学の道を進むデ・グリューのもとを訪れ、熱烈なボディタッチで彼を捉え、この髪は、瞳は、唇はあなたの愛したマノンではないの? と迫る場面は、必ず彼を落とすことができるという自信があればこそで、自分の魅力を持ってすれば自分の願いは必ず叶うと信じて疑っていない。こういうところがまさに魔性の女。

これまでに観た「マノン」でも「マノン・レスコー」でも、マノン自身がメインでデ・グリューはただ彼女に振り回されているだけのお金持ちのお坊ちゃんという印象だったのに、その役をファン・ディエゴ・フローレスが演じるとこうも違うのねぇ。素晴らしかった。

まだ若いヴィットリオ・グリゴーロもこれから歳を重ねてやがてはフローレスのように… と思いながら二人の年齢を調べてみたら、フローレス46歳、グリゴーロ42歳で4つしか違わなかった。グリゴーロってまだ30代だとばかり思ってた!

OTTAVA.TV では、ライブ配信のスタート時から72時間、いつでも自由に視聴することができ、忙しくて時間がなくても何度かに分けて観ることもできる、とされているのだけれど、毎回つい一気に最後まで観ちゃうなぁ。フリーランスだからできることだけど (^^ゞ

「マノン」を観ながらチクチクし、くるみブローチがひとつできた。でも柄がちょっとイマイチかしらねぇ。

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シェケラートミントフレッド

スタバのカードは使用する都度「スター」がたまるシステムで、その有効期限が近づいているという連絡がきたので、700円分の商品1点と交換できる電子チケットを発券。でも普段、スタバで注文している商品は700円に満たないので、前回は、いくらか追加してパウダータイプの珈琲のパックと交換した。それが今回はたまたま、4店舗しかないリザーブバー限定のシェケラートミントフレッドなる新商品のお知らせがきて、950円という驚きの単価。自費で注文する気にはならないけど、250円で済むなら試してみようかしらん。

というわけで、東劇で「カルメル会修道女の対話」を観終えた後、再び雨を避けて日比谷線で銀座に戻り、地下道経由でギンザシックスへ。東銀座がメインとはいえ銀座に度々訪れていながら、ギンザシックスもスタバのリザーブバーも初めて。

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エスプレッソと一緒にシェイクしたフレッシュなミントがなめらかなアイスクリームに清涼感をもたらす、暑い季節におすすめの爽やかな味わいのビバレッジ」だそうで、950円のマイクロブレンドと1,000円のシングルオリジンの2種類があり、シングルオリジンのほうは苦味がかなり強いのでマイクロブレンドのほうがオススメ、というスタッフさんのアドバイスに従い、マイクロブレンドのほうを注文。「シェケラート・フレッド」というのはイタリアのシェイクしたアイスコーヒーのことなんだそうな。

基本的に甘いドリンクは苦手なんだけど、これは珈琲にしっかりとしたコクがあり、商品説明のとおり爽やかな味わいで、とても美味しかった。とはいえ、いい値段だよねぇ。

カルメル会修道女の対話

ランチを済ませ、木挽町広場のタリーズで時間調整をしてから東劇へ。14時半からメトロポリタン・オペラのライブビューイング、今シーズン最後のプーランクカルメル会修道女の対話」。

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めったに上演されない地味な作品という認識だったのだけれど、心理的インパクトがものすごく強くて、最後はもう涙が止まらなかった。

フランス革命期の恐怖政治のもと、反カトリック政策の犠牲となって修道女たちが処刑された史実に基づく作品。ウィーン国立歌劇場の「ダントンの死」をOTTAVA.TVで観たときにも、革命という大義名分をかざした狂気と暴力でしかないという印象を抱いたのだけれど、ダントンは実際に反主流派として活動していたわけだからその処刑には理由があるとも言えるのに対し、革命政府が修道女たちに突きつけた処刑の理由は単なるこじつけにしか聞こえず、彼女たちが何をしたっていうのよー、と憤りさえ感じて、フランス革命ってひどすぎない? なんてことまで思ってしまった。

処刑の場面は、史実のとおりギロチン台を使って描かれることが多いようだけれど、今回の演出では銃殺で、修道女たちがひとりひとり、暴徒と化した民衆に囲まれる中、自ら歩いて刑場に向かい、姿が消える都度、音楽に混じって銃声が鳴り響く(後日の追記:どうやら私の勘違いで、私には銃声に聞こえたんだけど、ギロチン台の音だったらしい。私の耳、大丈夫か???)。この場面、「元禄忠臣蔵」の「大石最後の一日」で、仇討ちを果たした赤穂浪士たちが切腹を命じられ、ひとりずつ花道に消えていくのと重なった。彼らは思いを遂げて晴れ晴れと死に向かうのだから、修道女たちとはまったく違うのだけれど。

そんな凄惨な悲劇として終わるこの作品、冒頭には、30年以上も神に仕えてきた修道院長が病苦に苛まれ、神に対する呪いの言葉さえ口にして、錯乱の末「死の恐怖!」と叫んで死んでいく。この修道院長を演じたカリタ・マッティラの鬼気迫る演技が素晴らしかった。

結果的にひとりだけ処刑を免れた副修道院長に対し、それが神の意思だと司祭が諭す場面があり、実際にこの生き残ったひとりが処刑の経緯を書き遺し、史実として伝える役割を担った点も、忠臣蔵寺坂吉右衛門と同じなのよねぇ。

主人公は革命の嵐の中で敵対視されていた貴族の娘で、様々に苦悩しながら、最後には、自分は処刑の宣告を受けていないのに、自ら処刑の列に連なっていく。演じたのはイザベル・レナート。美しかった。

いろんな意味でインパクトがものすごく強かったこの作品、演出が異なる他のプロダクションも観てみたいなぁ。

今シーズンはこれで終わりなのが寂しいけれど、来シーズンのラインアップがすでに発表されていて、まだ観たことがない作品がいくつかあるので楽しみ。